さて、メイドさんの話です。
1月2日の午後には旅行から戻ってくるから、夕方には家に戻ってきてね、とメイドさんに依頼。
OKマム。
っていってたのに、帰ってこない?!
1月3日になっても帰ってこない。
さすが心配になってきたました。
知り合いの友達のメイドさん(我が家のメイドさんのいとこ?らしい)に事情を伺うも、彼女も連絡がとれない、と。
1月4日。
そのお友達のメイドさんから連絡がありました。
「お宅のメイドさん。バーレーンに出稼ぎ労働にでていました!」
?!?!????
何っ?
そうなのです。こっそりと手続きをしていたらしく、1月明けそうそうに行ってしまったそうです。
彼女は出稼ぎ労働のプロ(すでに5カ国も行ってる)
だから私も「また次も行くの?」って聞いていたのに。。。彼女はバーレーンがあまりにもきつかったので行きませんって言ってたのに。。。
嘘でした。
朝からショックの日。
お昼はお友達とランチしていました♪
知らない番号から電話が鳴りました。
「あれ?この番号、今日の朝もかかっていた番号だわ。」ってことで出てみました。
私「Hello・・」
G「Hello,Mam.How are you? When will you go back to Japan?」
私「??誰?」
G「Gです。」
私「!!!!!!!」(声が出ない)
そう、Gとは、我が家で約2年勤めてくれていたメイドさん。いろいろもめたりもしたけど、大好きなメイドさんでした。彼女は精神的ストレスという理由でボホールに帰っていました。
私「今、どこ?ボホール?マカティ?」
G「いえ。。」
私「アラバンなの?」(←アラバンは彼女が週末になると帰っていた妹の家がある場所)
G「いえ、、でもアラバンの近くです」
私「そう、じゃ、ちょっとまた折りかえすから電話。また連絡するわ!」
といってその晩、メールをしました。
「我が家に戻ってきて仕事して~。もう帰国だから1週間しかないけど!」
返事がきません。
次の日。
やっと電話がきました。
G「マム、連絡できなくて、ごめんなさい。ロード(チャージ)がなかったので。。。そして私はそちらへ行けません」
私「なんで?でも仕事してないのでしょ?」
G「・・・・・・・シンガポール」
私「何?シンガポール行くの?いつから?」
G「ジュライ・・・。7月」
私「じゃあ、まだ1月だから時間あるじゃん。なんでこれないの?」(えーーーと、私相当の天然です)
G「いえ、去年の7月・・・・から」
私「・・・・・・(声がでない)・・・・」
G「実は出稼ぎ労働に行ってます。今もシンガポールです」
私は絶句でした。
想像もしていなかったから・。。。
てか、電話を切ったあとよくよくみたら、見たこともない番号、、、+65から始まってるじゃない!?
これって調べたらシンガポールの国番号でした。
かかってきたときに気づけよって思いましたよね、きっとGも・・・・。
本当にショックでした。
彼女が外国に行きたがっていたのは知っていました。
彼女が申請をだしているのも知っていました。
だから応援もしていました。
でも実際に決まった時に彼女は嘘をついたのです。
「OFWには行きません。申請を取り下げました」と。。。
その理由はほかの人に聞きました。
フィリピンでは出稼ぎ労働が決まると黙って行くのだそうです。
家族にだけ言うそうです。
それは、お金が入ってくることで周りにそれが知られると強盗にあったり、お金を貸してといわれたり
狙われてしまうから、、、と。
雇用主に対しても、言わずに(むしろ嘘をいって)行ってしまうのがむしろ「礼儀」らしいということも。
本当なのでしょうか。
でも、
確かにあの家にはお金が入ってくると知れば、確かにお金をたかりには行くでしょうね~。
最後の最後に、フィリピンの洗礼にあった気がしました。
しかも立て続けに2人も・・・・・・。
でもでも。前向きに考えたら、我が家のところにはできるメイドさんたちがいたってことかな。
出稼ぎって健康、真面目、等々クリアできないといけないそうなので。
確かに、Gさんは本当によくできる人でした。
むしろメイドさんとしてではなく、秘書として仕事をさせたら抜群の仕事をしそうな人でした。
後に来た人は、仕事の質はあまり高くはなかったですけど、、、でも性格はとにかくまじめ、でした。
そうそう。
ドライバーのほうは、というと。
彼は正直仕事はできないタイプでした。
英語もチンプンカンプンだし。
最初は「なんで英語がわからない?」と思ったけど、無駄なおしゃべりをしなくてもよかったので、後はずっと快適に過ごせました。
そんな彼は、4年間ずっと我が家で忠実に働いてくれました。
事故もなく。たまに子供たちと遊んでくれたりもしながら。。。
退職金は契約書よりも少し弾みました。
少し、、といっても、4000ペソくらいUP。
なんといっても、メイドさんたちに払う予定だった退職金。手元にありましたから。。。
その分を運転手に還元しました。
そんなこんなで、フィリピン人に助けられ、裏切られ(向こうはそのつもりはないかもですけど)、
無事に赴任を終えた我が家でありました!